アキアス・ハーヴィデュー

パーソナルデータ

性別:男性 年齢:19歳(第四章開始時から20歳) 身長/体重:166cm/60kg 誕生日:7/30 血液型:B
好きなもの:開放感のある場所、牛乳、炭酸飲料 嫌いなもの:高身長の同年代、自分自身 趣味:運動、料理 一人称:「俺」

人物概要

ティルナノーグのメンバーの一人、エウリューダとは親友の間柄。アッシュブロンドの髪に薄紫と朱色のオッドアイが特徴的な青年。
神秘力の制御技術に関してはメンバーの中でも高いレベルを誇り、その関係で力を制御できない神秘力者のサポートを担当している。
他にもレヴィンの他に荒事対応ができる数少ない人物であり戦闘能力は中々のもの、レヴィンがパワータイプなら彼はスピードタイプといったところ。
ぶっきらぼうで意地っ張りなところがあり、無愛想だが曲がったことを嫌う強い正義感の持ち主で面倒見が良く世話好きな性格。早い話ツンデレ。
考えるより先に行動するタイプだが頭がそこまで悪いワケではない。相手の意思を尊重し、本人が心からやりたいことであれば応援するし嫌だったら干渉を控える。本人がどうしたいかが重要というのが持論。根はとても純粋で嘘をつくのが苦手、些細な嘘もすぐ信じてしまう程。
…と、ここまで見たら普通の人物であるが、その内面は強い自己嫌悪と破滅願望に満ちておりかなり不安定な精神をしている。
親友のエウリューダを「エイダ」と呼び何かと悪態をつきながら世話しているが、その実彼の存在によって自身を保っており強く依存している。


ネタバレ

【兄を護りたかったが故の悲劇】
・元々出身はマゴニアではなく、マゴニアの北にあるとある雪国のスラム街の生まれ。独裁国家であり、富裕層と貧民層の差が酷く貧民は盗みをしていかなければ飢え死ぬが捕まれば処刑という過酷な環境。
・母親はアキアスを産んで間もなく死亡、父親もその直後仕事先の事故で死亡、物心ついた時には14歳離れた兄アーシュと共にスラム街で暮らしていた。
・酷い環境ではあるが、兄の愛情をその身に受け、彼と共にあることだけで幸せを感じる生活を送っていた。
・自分を捨てれば楽だったハズなのに、捨てることなく愛情を以て育ててくれた兄に強い恩義を感じており、いつか大人になったら楽させてやりたいという夢を持っていた。
・…が、14歳の頃にそれが全て崩れてしまう。兄と二人で生活の糧を得る為に盗みをしたがそれがバレてしまいアーシュへの人質としてアキアスは捉えられ、目の前で心臓を突かれて殺されてしまう。
・死の間際に兄への恩を返せていないこと、兄を死なせたくないという強い願いから神秘力に覚醒、兵を皆殺しにしてアーシュを救った…とそれで終わればよかった。
・アキアスの神秘力は「生存本能を極端に凶悪化させた生命吸収・不死能力」、それにより自らに欠けた心臓を補うべく兄の胸を抉り抜きその心臓を自分のモノにしてしまう。
・意識が戻った頃には兄は兵共々変わり果てた姿と化し、殺した瞬間の記憶が流れ込み錯乱。自らの命を絶とうとするが神秘力《狂い笑う死神》の仕組みを悟ってしまい死ぬに死ねない状況に。
・失意のまま彷徨い続け気がつけばマゴニアに。川に飛び込み自殺を図るがレヴィンに助けられ、しばらくは首都外れのサナトリウムで生活する。
・エウリューダと出会ったのはその頃で、レヴィンが話し相手として連れてきたのがきっかけ。彼は当時筆談だったがアキアスには字が読めなかったため「話したいなら普通に話せ」と怒ったのが全てのハジマリ。
・無意識にエウリューダが発していた言霊の影響もあり、彼と接するようになってから心身ともに衰弱していたのがみるみると回復の兆しを見せ、パニックを起こしても彼がいるとすぐに収まる状態だった。
・この時言霊の存在を知らず告げた言葉がエウリューダを救っている(アキアスには自覚はない)。もちろん、それが言霊によるものだとわかった後もアキアスの想いは変わっていない。
・それから二ヶ月後退院し、エウリューダと二人で街に出るようになったがその時に謎の人物(後にノーウィッチであることが判明)に遭遇、アキアスは左目を貫かれて殺される。
・そして二回目の《狂い笑う死神》が発動、エウリューダから左目を抉り取って蘇生し当時より酷い不安定状態になりサナトリウムに逆戻り。
・しかし左目を抉られても尚自分を責めず共に在り続けてくれる彼の優しさに救われ、再び前を向いてリハビリに望み現在に至る。
・現在は気丈に振る舞えているものの《狂い笑う死神》が存在する限り「嫌でも誰かを犠牲にして生き延びてしまう」こと
 「アーシュと同じようにエウリューダをいつか殺してしまうかもしれない」という2つの恐怖に怯え続けなければならずいつ精神が崩壊してもおかしくない状態。
・《言ノ魂》によって崩壊寸前の精神を繋ぎ止めてやっと生活できているのであり、《狂い笑う死神》を止めることが可能でもある以上、嫌でも親友に依存しなければならず、エウリューダもアキアスの存在によって自身を保っている部分があり強い共依存関係にある。
・エウリューダを「誰よりも優しい奴」と言い彼に強い愛情を抱いているが、三度目の能力発動からの一連の事件が終わるまでは友情だと思っていたそうな。

物語での変遷

第一章

・チンピラに囲まれたファナリヤをエウリューダと共に救出。
・スピルの指示によりレヴィンが倒された後にトラベロと戦うことになっておりしかけたがファナリヤにぶっ飛ばされた。
・また《接触感知》で彼の過去と力を知ったファナリヤに力のことは禁句であること、自分が死んだらエウリューダを呼んで逃げろと告げる。

第二章

・レヴィンとレインの確執云々に「あいつらがそうしたいならそうさせておけ」と表向きは必要以上に干渉しない素振りを見せる。
・その裏でレヴィンと話がしたいトラベロを彼の下に連れて行ったり、「俺がお節介焼きたいから焼いてるだけ」と言ってレヴィンにこのままで終わったら後悔すると諭す。
・自分とアーシュの関係を重ねて後悔してほしくなかったようだ。
・洗脳されたレヴィンによってエウリューダが重傷の意識不明状態に陥った時は我を忘れて泣きつき、目が覚めた後も泣きながら怒鳴りつけるなど、
 彼に対する想いの強さと依存性が垣間見えている。

第三章

・月一でカウンセリングを受けていることが判明。
・トラベロがアーシュと接触し、彼の話を持ちだしたことから「アーシュはこの世にいない」と思い込んでいるためトラベロとの間に少し溝が生まれてしまう。
・しかしマグメールの襲撃時、トラベロを庇ってノーウィッチに再び殺害され死亡、三度目の《狂い笑う死神》を発動して暴走する。
・偶然駆けつけたレヴィンとファナリヤが急いで呼んだエウリューダを始めとしたメンバーにより被害を最小限に食い止め死者は出なかったが、これがきっかけで安定していた精神が再び崩壊の兆しを見せ始める。
・これがきっかけでエウリューダにしか話していなかった過去を告白。その後アーシュと再会、彼の言葉が信じられず拒絶してしまい後悔。
・だがアーシュはノーウィッチの植えつけた神秘力により記憶を弄られ、自分に対して憎悪を向けていた。
・それによりさらに精神の均衡が崩れていきますます不安定に、最終的には「お前は自分が生き残る為なら誰でも犠牲にできるような残虐な奴だ」という言葉を突きつけられついに精神が崩壊してしまう。
・一度壊れた心にエウリューダの言霊は届かずサナトリウムで廃人生活を送っていたがカンパネラの「祝福の幸鐘」により強化された《言ノ魂》を用いて告げたエウリューダの想いにより復活。
・ファナリヤが自ら手を握ってくれたり、レヴィンが泣きながら無事だったことを喜んでくれたりといった仲間の姿に勇気を与えられ、もう一度立ち向かいアーシュと話をすることを決意。
・しかし一向にアーシュの洗脳が解ける気配はなく諦めかけるがトラベロに諭され踏みとどまる。最終的にはニライカナイの協力とトラベロの《神秘力消失》によって《狂い笑う死神》が消えると共にアーシュの洗脳も解かれ和解を果たす。
・しかしアーシュは神秘力の代償により肉体が崩壊を始めあと一週間の命に。兄に遺された最後の時間全てに寄り添い続けて一週間を過ごし、彼の本当の死に目を看取る。
・兄と過ごし、葬り終えるまでは泣かなかったがエウリューダが託されたアーシュの遺言を聞き、「泣くのはこれで最後にするから」と涙を流す。
・それから3日ぐらい所長命令で休暇。《言ノ魂》をトラベロに消してもらったものの感情を出せずにいたエウリューダを真っ向から受け止める。
・「今までお前が俺の気持ちを受け止めてくれた。だから今度は俺が、お前の気持ちを受け止める番だ」
・今までの感謝を告げ、泣きじゃくるエウリューダを優しく抱きしめるアキアスは笑顔を浮かべていたのだった。

第四章

・砂浜でレヴィンとハイパー水鉄砲バトル。
・今更になってエウリューダのこと親友じゃなくてガチで好きだったことを自覚。
・しかし思い違いだったらどうしようと彼に「どういうベクトルで好き?」と聞かれてガチ告白(アキアス曰く「殺し文句」)を受ける。
・もちろん答えはOK。こうして親友の領域を超えた相思相愛の仲になりました。
・新たな神秘力の覚醒の兆しが見え始めている。

最終章

・ノーウィッチの襲撃時、因子適合レベルを満たしていたため一時的に因子強奪を免れる。
・同じく強奪を免れたトラベロ、ファナリヤと共に応戦するが記憶復活によって動けなくなった彼らを庇って倒れ因子を奪われるが彼女の「贈り物」によって神秘力を取り戻す。
・エイヴァス戦においエウリューダを庇い瀕死の状態に至りマグマへと落下しかけるがその時に因子が揺さぶられ新たな神秘力《生命飛翔》に覚醒。
・自暴自棄になり殺せと言うエイヴァスに「死ねるんだから死にたきゃ勝手に死ね」と告げて先へ進む。
・《星輝の光具》に覚醒したエウリューダと共に最終決戦においてトラベロの力となった。

神秘力

《氣力昇華》(プシュケー・サブリメイション)

大気中や生物に宿る生命の氣を操る力。
凝縮してエネルギー弾とした遠距離攻撃や自身に取り込むことによる身体能力の強化、氣を拡散させ他者の氣と接触し感知するといったレーダー代わり等多種多様な使い道がある。
大気中に存在するものにも働きかけるという都合上、肌が空気に触れている程能力の効率が上がる、つまり脱げば脱ぐ程強い彼の服の露出の高さはこれに起因している。
尚アキアスのこの力の主な使用用途は害虫駆除らしい。もっと他の使い方しろよ

《狂い笑う死神》(バーサーク・タナトス)

アキアスの全てを狂わせる原因となったハジマリの神秘力、"生存本能を極端に凶悪化させた生命吸収・不死能力"。「生と死の概念を覆す力」。
スピルの《輪廻転生》と同じく死亡が発動トリガーとなり、死亡直後蘇生、かつ周りの対象から自身に欠けたモノを奪い取り回復する。
対象は血液から臓器、四肢といったものまで何でも。この力で何が一番残酷かというと使用時の記憶を本人は全て覚えているということ。
能力の発動中は意識がない状態ではあるが、途中で止めても全快し終えて能力を止めてもアキアスの意識が戻れば一気に記憶が流れこむのである。
顕在意識を覚醒させれば被害が拡大するまでに止める事は可能、それができるなのはエウリューダの《言ノ魂》による言霊のみ。
尚人体の成長を著しく停滞させてしまう副作用があり、2回使うだけでも成長速度が人間の数十倍遅くなることがアリアの検査により判明。
三回目の発動により成長だけでなく老化も完全に停止してしまっているそうでアキアスは図らずも永遠に老いることのない肉体となった。

《生命飛翔》(セフィロト・フリューゲル)

《神秘力消失》により《狂い笑う死神》を消された後に新たに覚醒した神秘力。
自身の生命エネルギーを光の翼として自らの身体に具現する。身体であればどこからでも具現可能、翼の数にも制限はない。
その性質上、元から持ち得る《氣力昇華》との相性が非常に良いそうな。

  • 最終更新:2015-11-24 11:36:11

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